八方山ケルンでの撮影を終えて、7時半に唐松岳に向けて登山を開始しました。
唐松岳は過去にも登山をしており、今回は4年ぶりの訪問です。
前回はテント泊での登山でした。夏の八方池をメインに撮影してきましたので、宜しければこちらもご覧ください。
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白馬三山を写す八方池の絶景と唐松岳登山(D850 4kタイムラプスと4K動画)
今回紹介するのは、長野県は白馬村にある八方池という池です。 八方池は、八方尾根スキー場から唐松岳への登山ルートの途中にある池です。 池自体は小さな池なのですが、風がなく水面が穏やかな日には後ろにそびえ ...
それでは今回の冬山登山で撮れた写真を紹介していきます。
第二ケルンに到着です。(息ケルンと書いてあり、”やすむ”ケルンと呼ぶそうです)
不帰ノ嶮(かえらずのけん)が真っ正面に見えます。
八方池ケルンに到着、まだまだ先は長いです。
八方池ケルン過ぎると傾斜がきつくなっていきます。
左を見るとすでに五竜岳は見えなくなっています。
下ノ樺という樹林帯をくぐります。
また五竜岳が見えてきました。
70mmの望遠にて撮影します。
なんという迫力。。。写真を見返して目を見開きました。
空を入れて撮影。
八方ケルンからの五竜も絶景でしたが、ここからの接近した五竜岳は迫力満点でした。
パノラマ合成した画像です。
重たい荷物をしょっている私はどんどん抜かされていきます。。
参考に夏場の写真も載せておきます。
やっと唐松岳山荘(の上)に到着しました。
なんと剣岳まで一望できました!
70-200mmの望遠レンズでのパノラマ合成です。
非常に重たいレンズですが、ここまで持って登った甲斐がありました。
唐松岳山頂も見えます。
ここに到着した時は既に12時ころでした。大三元レンズとドローン一式を抱えての雪山登山で疲労困憊でした。
十分休憩をとり、荷物をここにデポして山頂へのアタック開始です。
登ること約15分、山頂に到着しました~。
唐松岳の山頂はこちら。
絶景です!
標高2696mに登頂です!
山頂で休憩されていたご夫婦の様子がとってもホンワカしたので、撮影させていただきました。
ご夫婦でこの景色を共有できるなんて最高の体験だと思います。
時刻はすでに12時55分でほとんどの人が下山を開始している時刻でした。
絶景独り占めならぬ、2人占めをされているお二人をパノラマ撮影しました。
こちらが夏の山頂の様子です。
360度の全てが銀世界でした。
(ほとんど出番がなかった)お気に入りGrivelのピッケルと剣岳バックで撮影。
つららができてました。
実際にはピッケルも使用するような場所は最後の唐松岳山頂付近くらいでした。
写真のピッケルはこちらのグリベルです。モンベルの軽量と言われるピッケルと比較しましたが、大きさの割には重さを感じません。
また今回もドローンによる空撮をしましたので動画を紹介します。
静止画も撮影したので紹介します。
YouTubeにも動画を投稿しています、チャンネルはこちら。
また今回の登山の写真をモノクロに現像してみました。
山の陰影がはっきりと表現できてます。
以上で、朝焼けの五竜岳と唐松岳雪山登山の紹介を終わります。
当日は天候にも恵まれて最高の雪山登山となりました。
またトレースもしっかり付いており、ワカンやスノーシュー使いませんでした。
若干スノーシューを履いている方も見えましたが、ほとんどの方がアイゼンのみでした。
前日に下山者からそのような情報は聞いていたため、私はワカンを持ってきていましたが、八方池山荘にデポしてきました。
最後に今回の雪山登山で使用した登山用具を紹介します。
手袋(グローブ)
今回の登山で気づいたのが、D850(一眼レフ)と雪山登山の相性の良さです。
ミラーレス一眼が主流になってきましたが、グローブをした雪山での操作性では、ボディの大きな一眼レフに優位性があると感じました。
私が使っているのは、マムートの革の手袋です。
革手袋が指先がストレスなく動きやすくAFポイント移動などカメラ操作が違和感なく実施できます。
雪山登山しながらカメラを使われる方には革手袋がオススメだと思いました。
またこの革手袋でもスマホが操作できるように、後付けのシールを張り付けています。(写真右側)
最近の手袋はこのようにスマホ操作が可能なように指先のみ導電性の素材に変更されているのですが、これがカメラの操作においてはボタン(特にAFのジョイスティック)が滑りやすいように感じましたので、購入時には注意してみると良いでしょう。
他の備品も紹介しておきます。
ベースレイヤー
モンベルのジオラインです。(中厚手)
ジオラインの肌触りが自然なので、雪山登山意外でも愛用しています。(個人的にはヒートテックの質感が苦手です)
ミドルレイヤー
マムートの FLEXLIGHT Hybrid Jacketというジャケットです。
しっかり厚さで保温性を確保しながらも、伸縮性があり動きやすく、かつ脇下から体温を逃がす構造になっています。
パンツは厚手で温かいにも関わらず、膝をしっかり曲げてしゃがんだりがストレスなくできます。
アウター
アウターはGOA-TEXかつ強風でも風を通さず体温が確保できるしっかりしたものをオススメします。
フットウェア
靴は敢えて軽量な3シーズン用です。防寒性能的には劣りますが、天候・気温も事前に把握できていれば、特に問題は感じませんでした。
アイゼンはワンタッチの12本爪で、敢えてアルミを使っています。
アルミはさびやすくメンテが大変ですが、片足で460g非常にと定番のGrivelより80gほど軽くなります。
体力のない私にとって片足の80gは非常に大きいと感じています。
最後に下山時に注意点として、リフトの最終時間が15:40分であることも記載しておきます。(※最新時刻をご自身でご確認ください)
私は唐松岳山頂からノンストップで実測2時間30分ほどで掛かりました。余裕を見て12時半くらいには唐松岳山頂を出発しておくのが良いでしょう。
まとめますと、冬の五竜岳は最高にカッコよく唐松岳山頂からの360の銀世界は一生忘れない思い出になりました。
雪山登山は注意点などを気を付ければ決して縁遠いものではありませんので、是非若くて体力があるうちにチャレンジしてみてください。
※撮影日:2020年2月
※空撮に関しては、中信森林管理署、富山森林管理署、中部山岳国立公園立山管理事務所、および国土交通省の無人航空機の飛行に関わる許可(航空法第132条第2号 航空法第132条の2第2号及び第3号)を得ております。
※YouTubeにも動画を投稿しています。チャンネルはこちら。