浜野浦の棚田は、佐賀県の玄海町にある棚田で、日本の棚田100選にも選ばれている有名な棚田です。
大小合わせて283枚もの棚田がこの風景を織り成しているとのことです。見頃は、ちょうどゴールデンウィーク頃で、観光客やカメラマンのために、田植えをしてくれています。
そこで撮れる風景は、まさしく日本の昔ながらの風景です。
非常に有名な棚田で、カメラマンが大勢訪れます。立ち並ぶ三脚の数は100から200本ほどでしょうか。こちらが玄海町のページです。http://www.town.genkai.saga.jp/sightseeing/kanko/kankouspot/000000167/
行き方は、Google Mapで検査すると、以下のように出てきますので場所は簡単に探せます。
佐賀県の半島の西側なので、福岡からでもちょっと遠いかも知れません。
この浜野浦の棚田での撮影の重要ポイントは、何と言っても三脚を立てる場所の確保でしょう。遅くとも16時には現地に到着している必要があります。それでは撮れた写真を紹介していきます。
日が高い時間帯に、海の上を太陽の光が柱のように伸び、それを小舟が横切っていきます。
横を撮ったら、縦も必ず撮るようにしております。
棚田の撮り方(PLフィルターとNDフィルターの使い方)
撮影方法としては、まずはPLフィルターは必須です。PLフィルターとはそもそも?という方は、こちらのリンクを参照ください。http://ec1.kenko-web.jp/category/434.html
通常は、空を青くしたり、水の反射を取り除いたりするのですが、今回は反対の使い方をして、棚田の反射を強くしてあげます。
こちらが通常のPLフィルターを使って反射を消した棚田。田んぼが茶色になり、中の泥がよく見えます。しかし、これでは棚田としての絵にはなりませんよね。
そこでPLフィルターで反射方向の光のみ取り出すと、以下のように田んぼの表面が反射して輝いてみえます。
次に、NDフィルターです。
NDフィルターとは?という方は、こちらのリンクを参照ください。http://ec1.kenko-web.jp/category/15.html
しかし、ここで使うのは、通常のNDフィルターではなく、ハーフNDフィルターです。
ハーフというからには、ND(減光)する部分が上半分のみで、下半分は透明な四角い板です。このND暗い部分を太陽に被せるようにフィルターをつけることで太陽の強すぎる光を弱めます。
次にハーフNDフィルターを使った場合とそうでない場合の例を載せます。
まずは、ハーフNDフィルターを使わずに何もなしで撮影した場合です。太陽の周囲が白く飛んでしまってしまい、空が眩し過ぎる感じを受けてしまいます。
5Dmk3 + EF24-105mm F4L IS USM (ISO200,F8.0,SS1/200sec)
次にハーフNDフィルターを使った場合です。太陽の輪郭も出ており、全体の明るさのバランスが取れています。
5Dmk3 + EF24-105mm F4L IS USM (ISO200,F8.0,SS1/125sec)
ちなみに、太陽が海に沈んでも、暫くは棚田に残っていると、日没後の約30分ほどの間に、空が暗く、青くなるのを反射して、棚田も青くなるそうです。(私の時はさほど青くはありませんでしたが。)
この撮影の時に私が使用したNDフィルターはこちらになります。(クリックでAmazonが開きます)
値段が安いので始めてNDフィルターを購入する方にオススメの商品です。
現在、フルサイズレンズ用には、こちらを愛用しています。100☓150の大きいサイズのため、広角の出目金レンズであるTokina AT-X 16-28mm F2.8 Proの広角側もギリギリカバーすることが可能です。また縦に150なので、フィルターの下部を指で持ちやすい形状になっています。
以上、如何でしたでしょうか? 食文化が大きく変わってしまった現在でも、日本人はなぜか田んぼの風景を見ると心が癒やされますよね、不思議です。
また、このPLフィルターとハーフNDフィルターは風景撮影にはよく使う必須アイテムなので、是非持ち歩くことをおすすめします。
※撮影日:2015年5月1日