続いてスペインを紹介していきます。
こちらは普通に誰でもこれる撮影場所です、
生誕のファザード側の公園に池がありますので、その池の縁になります。
ここで撮影すると、このような定番のサクラダファミリアの写真が撮影できます。
またPLフィルターを使うと、池の反射を強めることで逆さサクラダファミリアが撮影できます。
PLフィルターの使い方は、過去記事を参照ください。
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日本の原風景、浜野浦の棚田(PLフィルターとNDフィルターの使い方)
浜野浦の棚田は、佐賀県の玄海町にある棚田で、日本の棚田100選にも選ばれている有名な棚田です。 大小合わせて283枚もの棚田がこの風景を織り成しているとのことです。見頃は、ちょうどゴールデンウィーク頃 ...
また、夜も同じ場所で撮影できます。ちょっと周り暗くて心配かも知れませんが、バルセロナは治安はさほど悪くなく、夜9時、10時でも人が多く問題ありません。
以上がこのスポットからの写真になります。
また、今回は、ティルト・シフト(あおり)レンズについて少し触れてみたいと思います。
あおり(煽り)とは、垂直であり、かつ中心が一致している、カメラのレンズの光軸とフィルムや撮像素子の感光面を意識的にずらしたり傾けることをいう。(Wikipedia参照)
今回、持参したのはティルトシフトレンズと呼ばれるTS-E24mm F3.5Lというレンズです。
建築物を歪ませない
まずは、この写真を見て下さい、通常のレンズで撮影したサクラダファミリアです。一見、特に不自然な所は無いように見受けられます。
しかし、ティルトシフトレンズであるTS-Eレンズで撮影した写真と比較すると、このようになります。
違いが分かりますでしょうか?右の普通の広角レンズの方は、サクラダファミリアの建物が、下部が広がり上に行くほどすぼまっているのが分かると思います。
これは建物とカメラのセンサー面が並行でないため(カメラを上に向けて撮影したため)発生している現象です。
対して左のティルトシフトレンズの方は、まっすぐに伸びています。この撮影の場合は、シフト機能を使いカメラのセンサー面を傾けることなく平行に撮影することで、建物本来の自然な形状を撮影することができます。
ジオラマ効果
また、ティルトシフトレンズのもう一つの大きな特徴でもあるティルト機能を使うと、ジオラマ効果を出すことができます。例として次のような写真を撮影することが可能です。
このようにティルト機能によって、上下にピントをズレることで、ジオラマのような写真を撮影することが可能です。
また、過去記事の写真ですが、こちらもティルト機能を使っています。
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日本一の紅葉、涸沢カールを総まとめ(2015,2016,2017,2022年)+奥穂高岳登山
今回紹介するのは、日本一の紅葉と名高い涸沢(からさわ)カールの絶景です。涸沢カールは、長野県松本市安曇にある日本有数の氷河圏谷です。 圏谷(けんこく)とは、ドイツ語でカールといい、氷河の侵食作用によっ ...
またこの時撮影した、ジオラマ風タイムラプス動画を見てもらえると、ジオラマ効果がよく分かると思います。
以上のような効果のあるティルトシフトレンズですが、なかなかのお値段もするので簡単に購入することはできませんが、購入して後悔のしないオススメの一本になります。
ニコンの場合は、こちらのレンズになります。
次の記事では、魚眼レンズを使ってサクラダファミリアの内部の様子を紹介します。
※撮影日:2016年2月14日