続いて紹介するのは、静岡県の島田市にあるエドヒガンの一本桜です。
この茶畑の中に咲く一本桜は、個人所有の一本桜で、「牛代(うしんしろ)の水目桜(みずめざくら)」の通称で呼ばれているそうです。
日本で最も一般的な桜と言えばソメイヨシノですが、このソメイヨシノはこのエドヒガンとオオシマザクラの交配で作られたそうです。
ソメイヨシノの寿命は50年から60年ですが、このエドヒガンは2000年を超える寿命があるといわれる長寿の桜だそうです。
最近では、この牛代の水目桜もかわね桜まつりの会場の1つとして、地元保存会の皆様により地元特産品の販売やライトアップも行われているそうです。
今回の撮影場所はこちら。
駐車場はなく、道路脇の左側に停めてくださいの看板がありました。
撮影場所は、写真にある白いガードレールのある道をを登った空き地です。
//////現在ではガードレールのある道は上れなくなっているようです。最新の情報をご確認ください。////////////
撮影場所の空き地から見下ろすとこのような感じです。
スペースはたくさんあるので、場所取りにはさほど困りませんでした。
私は日の出時刻の5時半には到着していましたが、実際に山から日が出てきた時刻は、6:50分頃でした。
それでは撮れた写真を紹介していきます。
まずは6:50分頃に山の尾根から太陽が見えてきました。
太陽に対して逆光となるので、レンズフードだけで撮影するとこのように盛大なフレアが発生します。
そこで、レンズフードの更に上から、ハレ切りをするとこのような感じです。
※ハレ切りの"ハレーション”とは、フィルムカメラで発生するものでありデジカメでは発生しない現象ですが、手法としてはフレアやゴーストを除去する方法と同じなのでハレ切りという言葉が使われているようです。
ハレ切りには、黒いA4の下敷きを使っています。
ハレ切りのやり方は、何でもよいので下敷きなど遮光できるシート状の物を使って、レンズの前・上方にかざします。
アームなどで固定できるのがベストですが、面倒なので下敷きが映らないように注意しながら手でハレ切りをしました。
私は下のような文房具屋でも買える下敷きを使っています。
ハレ切りの効果を見る為に、2枚を重ねてみると効果がよく分かります。
下敷きであれば、かさばらないのでいざという時の為にカメラバッグに一枚入れておくといいと思います。
それでは他の写真も紹介していきます。
望遠レンズでも撮影しています。
望遠レンズ側でもハレ切りの効果を見てみましょう。
こちらはハレ切り無しの写真です。
こちらはハレ切り有りの写真です。
この2枚もハレ切りの効果を比較してみましょう。
望遠レンズなのでフレアの影響は少ないですが、明らかにハレ切りした写真のほうがコントラストが高いですよね。
どちらが良いかは好みによりますが、私はハレ切りしていないほうが雰囲気があって好きです。
縦構図も撮影しました。
撮影ポイントの下からも撮影をしました。
太陽が高くなると、ドラマチックな瞬間は終わります。
また小さな道があり、水目桜の近くへ行くこともできます。
最後に、パノラマ写真も紹介します。
こちらはハレ切りありバージョンです。
以上で、牛代の水目桜の紹介を終わります。
いかがでしたでしょうか?
牛代の水目桜は、見晴らしもよい場所が整備されていました。
おそらく地元住民の方がキチンと手入れをされているのだと思いました。私達もマナーを守って撮影したいですね。
また、空が曇っていて光芒などが出たりすると神がかってみえるようですね、またいつかチャレンジしたいです。
※撮影日:2020年4月2日 (以降、外出自粛中です。)