輝く砂の彫刻を撮る
アンテロープキャニオンの撮り方に入る前に、アンテロープキャニオンの場所について説明します。アンテロープキャニオンにはアッパーキャニオンとロウアーキャニオンがあります。今回は太陽の差し込むレーザービームのような光線が見ることのできる(有名な方)のアッパーキャニオンについて紹介します。
まずは入り口となる場所は、下のNavajo tribal Park Parking lot という場所です。すぐとなりの大きな発電所を目印にすれば迷うことはないと思います。
この駐車場で入場券を購入して、ガイドの車でキャニオンまで移動することなります。
さて、本題に入ります。まずは、ホワイトバランスを曇りのマーク(曇天モード:6000K)に変えましょう。ホワイトバランスを曇天に変えることでこのアンテロープキャニオンをよりオレンジ色掛かったように撮影することができ印象的な写真を撮ることできます。
次にアンテロープキャニオンでの写真の撮り方のコツは、なんといっても三脚を使うことです。
みんなが持ってこない…で書いたように、暗いところでの三脚の使用は必須です。
実はアンテロープキャニオンは、写真で見るよりずっと暗いんです。アンテロープは洞窟、と理解してもらっても誤解ではありません。ということで、三脚をつかって、できるだけ低いISO感度(高画質)で撮ることがアンテロープでの写真の撮り方のコツです。
下の写真を見てもらうと、一見するとアンテロープの良い写真のように見えるのですが、拡大すると手ブレしてしまっているのがわかります。
この写真の撮影情報は、以下のようになっている。手ブレ補正はONになっているが、シャッタースピードが1/2秒とかなり長い。
AVモードで撮影し、絞り値はF=4と最大まで開いているが、アンテロープは非常に暗いため、1/2秒もの時間シャッターを開かないと適正露出が確保できなかったようだ。さらにISOを250と感度が低いままにして撮影したので、シャッターが遅くなってしまいました。反省点としては、背面モニターで拡大してしっかり手ブレしてないか確認しておくべきでした。そうればISOを1000以上にまで感度を上るなど対処できたはずでした。
下のように、ハイアマチュアの皆さんはこのように三脚をしっかり立てて写真を撮っています。
※三脚はフォトツアーのみで許可。(フォトツアーは2019年12月で終了)
E-M5+M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 (II) (ISO1250,F3.6,1/25sec)
特に、太陽の光が天井から入ってくる正午の時間以外は、手持ちは撮影はかなり辛いはずです。
私も正午になる前の時間帯の写真は、手ブレを連発してしまいました。
前述のようにISO感度を上げて早いシャッタースピードで撮影しても良いが、アンテロープのきめ細かく砂のディテールを損なってしまう可能性が高いです。そのため、やはり三脚を使うのが理想だと思われます。
E-M5+M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 (II) (ISO1000,F3.6,1/13sec)
焦点距離:14mm、1/13sec → 手ブレ無し
E-M5+M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 (II) (ISO1250,F3.6,1/40sec)
焦点距離:14mm,1/40 → 手ブレ無し
E-M5+M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 (II) (ISO1250,F3.6,1/3sec)
焦点距離:15mm、SS:1/3sec → △(微妙にブレあり:5軸手ぶれ補正の限界か?)
E-M5+M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 (II) (ISO1250,F3.6,1/125sec)
焦点距離:16mm、SS:1/125sec → 手ブレ無し
かなり日が高くなった時間なのでシャッタースピードが稼げたのだと思われます。
一般的に、手ブレしないシャッター速度は、現在撮影しているレンズの1/焦点距離が目安と言われています。
もし、50mmのレンズで撮影していたら、シャッター速度の目安は、1/50となる。この目安のシャッターを稼げないようであれば、潔くISO感度を上げるしか無いでしょう。
まとめ