今年も各地の絶景をひたすら記事にしてきましたが、ここで一息入れて、機材の紹介をしたいと思います。
約1年前に、過去記事でマンフロットの三脚をおすすめとして、紹介させて頂きました。
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おすすめの三脚と雲台について(その1:Manfrotto マンフロット)
これまで各地の絶景をひたすら記事にしてきましたが、ここでは私の愛用している三脚を紹介してみます。 私の場合は、三脚を用途に応じて使い分けできる様に、以下の3本を揃えています。 始めての三脚選びで最初の ...
今回は、あれから1年経ち、さらに自分の使い方が見えてきた中で、色々と失敗を重ねて、三脚と雲台を更新してきましたので、紹介させて頂きます。
今回紹介するのは、Gitzo(ジッツオ)です。「なんだ結局Gitzoか」と思うかも知れませんが、自分なりに経験したことを記事にしていきます。
現在は、上の写真のように、GT3543L(左)とGT2542(右)の2つを使用しています。
まず、マンフロットからジッツオに移行した経緯は、2つです。
①ジッツオのナット式ロック「Gロックウルトラ」が素晴らしい。
これがマンフロットのレバー式ナット。素早く簡単にロックできるのがメリットで愛用してきました。しかしご覧のとおり少しごつごつしています。
そのため、足を畳んでもかさばったり、足を挿入して固定するタイプのカメラバッグだと少し入れ難かったりします。
対して、ジッツオは、このようなナット式です
しかし、ナット式のデメリットとして、ロック/アンロックの中間状態みたいな状態が存在して、ロックしたつもりでも三脚をセット後に、重量をかけると沈んでくる場合があります。
実際に、ジッツオのGT2542Tの旧型(写真下)を使っていましたが、この点がどうしても納得できず手放してしまい、ずっとマンフロットを使用していました。
しかしそこはジッツオ、確実に改善してきます。「Gロックウルトラ」という新ロックシステムを導入して改善をはかります。
このGロックが素晴らしくロックしてくれます。アンロックとロックがまさしく「0」と「1」のように切り替わりがデジタルで感じ取れます。
そのため、三脚をセットアップした後で足が沈んでくるなんてことは起こりえません。(※出典:https://www.manfrotto.jp/gitzo/collections/mountaineer)
②ジッツオのロープロファイル雲台(G2270M)が秀逸。
これまでハスキー3Dを愛用してきました。しかしハスキー3Dは非常に重く、代わりになる雲台がないかと調査した結果、ジッツオのロープロファイル雲台(G2270M)にたどり着きました。
ハスキー3Dの重量が1300gもあるのに対して、このG2270Mは750gしかありません。またハスキー3Dのカッチリ感に迫るほど、このG2270Mは短い回転ストロークで位置を固定することが可能です。
さらに油圧機構がついてるので、重量のある大砲を載せてもカックンとなりにくいです。
また、縦構図撮影の時の回転止めの補助ピンがついているのもG2270Mの大きなメリットです。このピンは最初下向きについているのですが、写真のように取り外して、好きな位置に取り付けることができます。
例えば、このような赤丸の位置に取り付けることで、縦構図にしたときに、ボディの回転止めになります。
これはいかにハスキー3Dのロックが固くても、重いレンズを付けた時にはどうしても徐々に頭が滑ってきて、構図が動いてしまう(ブレてしまう)ことが何度もありました。
ちなみに、こちらが雲台部の小さいG2271Mです。
G2271Mにはこの補助ピンはありませんし、カメラとの密着面積が少ないので大きなボディの一眼レフには、やはりG2270Mがお勧めです。
ただし、このロープロファイル雲台ですが、欠点が一つあります。それはカメラの取り付け方向を混乱しやすい構造です。
通常の雲台は、雲台の短手方向を正面にみて、ティルト軸にサイドティルト軸が取り付けてあるのが通常の雲台です。
しかし、ジッツオは、サイドティルト軸に対して、ティルト軸がついています。
これは何が問題かというと、このような問題が発生します。
上の写真のように、雲台の短手方向を正面に、カメラをセットすると、、
縦構図にしたときに、ティルト軸を動かしても矢印の方向にしか動かすことができません。
しかし、このように、雲台の長手方向を正面にカメラをセットすると、、
このようになり、縦構図でもティルトすることが可能となります。
おそらくG2270Mは、もともとカメラを雲台長手方向を正面にセットするように設計されているのだと思います。
ですので、ジッツオのロープロファイル雲台では、ボディをこのような方向でセットすることをお勧めします。
③ジッツオは、デザインが渋カッコイイ。
はい、ジッツオは、カッコイイんです。この堅牢そうなデザインと色、もうこれに理由はありません。
ニコンボディを載せてみます。
最後に、数あるジッツオの三脚の中から、GT3543LとGT2542を選択した理由を紹介します。
まずは、ジッツオの三脚のラインナップには、トラベラー、マウンテニア、システマティックと3つの種類があります。
結果として、私は2本ともマウンテニアを選びました。
1本目のGT2542ですが、脚の太さが2型で、脚の伸縮段数が4段の三脚です。
トラベラーでも同じスペックのGT2542Tという末尾にトラベラーのTがついたモデルがあります。しかし重量級のレンズを付けたまま放置するには、若干心もとない重量とサイズでした。後述の1対1の比率で考えると、GT2542Tは候補として考えましたが、重量が1.32Kgしかなく、軽量すぎると考えました。
対して、システマティックは、モジュラー部を入れ替える予定も特になさそうでしたし、センター部が大きすぎて持ち運びが不便そうでした。
結果としてマウンテニアのGT2542が、コンパクトでありながら、重量は1.68Kgとそこそこあり、かといって重すぎず、高さも確保できるバランスのとれた三脚だと判断しました。
また、それでもなるべくストーンバッグも併用しています。というか、ご覧の通り、つけっぱなしにしています。
主な用途は、交換するレンズなどの一時置き場です。ストーンバッグが装着が面倒なので、基本つけっぱなしで、折りたたむときも、強引に畳んでしまいます。
以上、現時点の私の三脚と雲台の構成を紹介させて頂きました。
三脚も雲台も高い買い物ですし、購入するまでかなり試行錯誤しました。この情報が皆さんのお役に立てば幸いです。
※作成日:2017年5月4日
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