今回紹介するのは、日本の代表的なイメージでもある竹林の道です。竹林の道(chikurin-no-michi)は、大河内山荘から野宮神社の間を約200メートルにわたって続く両側を竹に囲まれた小道です。
毎年12月には、花灯路(はなとうろ)と言うイベントでライトアップされますので、撮影に行ってきました。
その竹林の道の場所は、こちら。
一点、注意して欲しいのが、場所です。Google mapで、竹林の道と検索すると、こちらの嵯峨野竹林という場所(下の地図の竹林の道2)が検索されます。
こちらにも竹林の道はあるのですが、左右の竹林が均等でなかったり、大河内山荘と天龍寺北門の間の竹林の道には見栄えで劣るので、間違えないように気を付けてください。
付近に駐車場はありませんので、嵐山周囲の駐車場に駐めることになります。今回は徒歩10分ほどの宝パーキングに駐車しました。1日1回24時間1000円なので、時間を気にする必要はありませんのでお勧めです。
ライトアップの花灯路の情報は、こちらを参照してから出掛けましょう。(http://www.hanatouro.jp/)
嵐山のライトアップの時間は、午後5時〜午後8時30分までです。
また注意したいのは、竹林の道は、土日には西行きのみの一方通行となることです。ですので、写真撮影したい、ゆっくり見たいという方は平日に訪れることをお勧めします。
それでは、撮れた写真を紹介していきます。
撮影方法ですが、ほとんどが長時間露光です。
理由は、今回は水曜日の平日でしたが、下の写真のように大変混雑しており、人無しで撮影することはほぼ不可能です。
そのため、可能な限り低ISO感度に減感してバルブモードで長時間露光することで、人を消すしか方法はありません。目安としては15〜90秒です。ですので、三脚は必須アイテムとなります。
また、スマホで撮影する人が画面に入ると、長時間露光してもスマホの画面が写ってしまう場合がありますので、これは現像時にスタンプツールなどで削除します。
また、広角レンズを使った場合は、周辺の竹が歪むのも要注意です。
下の写真は、上の写真を補正した写真です。垂直方向の補正すると、周辺の竹が真っ直ぐ伸びるように補正することができます。
※あおりレンズの効果を出すように、上すぼまりを補正します。
さらに高解像度のカメラの場合は、撮影後に中央部のみクロップすることで、さらに竹の歪みを低減できます。
上の写真を約1.5倍にクロップすると、以下の写真の様になります。
それでは、このような方法で現像した写真をさらに紹介していきます。
こちらは望遠レンズで人のいない部分だけ切り取ってみました。
広角レンズで撮影したものをパノラマ風に切り取ってみました。
また、撮影方向も両側から撮影しました。こちらが、大河内山荘へ向けて撮影した画像です。
縦構図も必ず撮ったほうが良いでしょう。
天龍寺北門側への下りカーブも撮影のポイントです。
レンズを上に向けると、笹の葉の天井です。葉のかすれる音が聞こえてきそうです。
最後に北門付近からのショットです。こちらも、スマホを掲げた人が少ないタイミングの長時間露光のカットを選定します。
ライトアップ終了の8時半になると、右側のライトアップから消えます。ライトアップが消えると周囲が完全に真っ暗となるので、片側から消灯します。
8時45分頃には完全消灯しました。
竹林の道のライトアップ撮影方法をまとめると、以下のようになります。
- 長時間露光(15〜90秒)で人を消す。(三脚は必須)
- 広角レンズの場合は、レンズ補正を適用する。
- 平日がお勧め。
また、ライトアップの時間は3時間半あるので、渡月橋へも足を伸ばしてみました。
対岸のライトが強いので、ゴーストが出ないように、橋桁で隠れる位置を探し撮影します。
続いては、早朝の竹林の道です。
時間帯としては、早朝の6時半〜8時頃が狙い目です。8時ころからは人が増えてきて撮影が困難となります。
以上、如何でしたでしょうか?
ライトアップ時の竹林の道は大変混雑しますので、是非早朝に訪れてみてください。
※撮影日:2016年12月14日、12月15日(ライトアップ)
※撮影日:2018年5月20日(早朝)