年に1度のカメラの祭典、CP+2015が、2/13から2/15にかけてパシフィコ横浜で行われました。
すっかりカメラにハマッてしまった私は一般公開初日の2/13(金)から見に行ってきました。
今回のレポートは、まずは、キャノンブースから。
CANON 5Dsと5DsR
フルサイズとして初の5060万画素を達成した超高解像度な5Dの派生モデル。5DsRは、5Dsのローパスフィルターレスのモデルで更なる解像度を狙っています。
入場開始直後でも40分待ちの長蛇の列のタッチアンドトライを体感してきました。
ボディのサイズは、持参した5Dmark3とほぼ同じ。重さもほぼ同じでした。
続いて、肝心の画質ですが、個人のSDカードなどに撮影データを取ること禁止されていたため、スマホでモニター画面を撮り比べた結果が下の絵だ。
左が5DsR、右が5Dmark3。
結論からいうと、背面モニターで見る限りは大きな差異は見つけられなかった。
CANONスタッフさんによると5000万画素オーバーの画質は、背面モニターではすでに判別不可能な解像度とのことだ。
また常用ISO感度は、最大6400となっており、5Dmark3の25600とそれと比べてかなり落ちる。
それが気になっていたので、ISO6400で試したところ、ノイズはさほど酷くなく使用に耐えれるものをいう印象だった。。
イメージ5Dmark3のISO8000程度が、5DsのISO6400ぐらいだろうか。(0.7掛けで劣るイメージ)
また、このタッチアンドトライの最中に、5Dsと5DsRのほうは、手ブレを連発してしまった。
CANONブースで鉄道写真家の山崎氏も言っていたが、彼とっても5Dsは手ブレを起こしやすく、三脚を使うのが望ましいと言っていた。
これは中途半端な気持ちでは購入できない非常にストイックな風景専用機といった印象を受けた。
ガンダムで例えると(なぜ?)、5Dmark3は、カミーユでもエマシーンなど誰でも使えるガンダムmark2で、5Dsは、メガバズーカランチャーを備えた百式といったところだろう。(当たれば効果バツグン)
D8000
続いては、新しくラインナップに追加されたD8000だ。これはこれまでのCANONのエントリーモデルであったKissよりもワンランク上のエントリーモデルだそうだ。
確かにKissは名称からして女性むけなネーミングでもあり、男性ユーザーには躊躇してしまう。かといって7Dなどはちょっと敷居が高いなと感じるユーザーがターゲットとのこと。
実際にD8000を触ってみてよかったのは、Kissと同じセンサー、画像エンジンではあるが、ダイヤル配置、右上の液晶モニター設定表示など使い勝手で、確かにワンランク上をいっている。
しかも値段がKissX8iより数千円しか変わらないとのこと。これは、新規ユーザーはD8000は狙い所となるのは間違いない。
またKissX8iも同じセンサーだが、ISO感度が6400でもかなーりKissX7より改善されている。
KissX7では、1600以上はノイズが酷く使えない感じだったが、X8とD8000では3200や6400Dでもなんとか○だ。
これは、子供を室内撮りしたりするお父さんには非常に魅力的な改善だ。
KissX8i
これはD8000でも書いたが非常に、ISO感度が改善されており、進化を遂げている。しかしながら、ワンランク上のD8000と値段少ししか安くないため、どうせ買うならD8000がオススメだ。
またX7のように" i " のつかない小型モデルの発売の予定は、現時点ではないそうだ。もしそちらが発売されるようなら、小型という点をメリットにKissX8を買うのは十分に有りだと思う。
D810
続いては、特に新製品の発表はなかったニコン。
昨年の夏に3600万画素で、画力一新のコピーで高解像度を謳ってたニコンは、今回のCP+では、5Ds/5DsRの5000万画素で完全にキャノン話題をさらわれた感が否めない。
ISO感度6400で5Dmark3と比較をしてみたのが、下の結果。(左:D810/右:5D3)
D810のほうが、シャープ解像しているのが分かるが、やはりノイズが多く、常用するには△といったところだ。
やっぱり5Dのほうが、ノイズの面ではいいですね、というとNIKONのスタッフさんは、それならD4Sですよ!と自慢げにもってきた。
1600万画素のD4Sと5D3(2200万画素)を比較したのが、以下の画像。(左:D4S/右:5D3)
これはやはり画素数が3割も少ないD4Sに軍配が上がった。緑の葉が滑らかに表現できている。
しかし、D4Sがボディだけで50万オーバーのプロモデルであること考慮すると、5D3は非常にバランスが取れていると言える。
続いて盛り上がりを見せていたのが、オリンパスだ。
E-M5 Mark2
E-M5Mark2の進化が非常に素晴らしかった。筆者も使っていたE-M5から着実な進化を遂げていた。
オリンパスブースでは、個人のSDカードでの撮影が可能となっていたので、いくつか写真をUPする。
下の絵は、ISO1600です。拡大するとわかるがうなじまでくっきる解像してとても1600とは思えない。
次に、少し意地悪してISO6400の画像だ。さすがに6400まで上げるとノイズが目立ってくるがこれまでのE-M5と比べると格段に良くなっている。
最後に、5D3とのISO6400の比較をしてみた。(左:E-M5mark2 / 右:5Dmark3)
拡大すると、5D3のほうが若干ノイズが少ないが、E-M5はマイクロフォーサーズであることを考えると非常に素晴らしい画質と言える。
Sigma dp0 dp3
私も沢山交換レンズを持っているシグマ。
今回は、レンズ固定式カメラdp quattroシリーズの広角24mm:dp0と中望遠50mm:dp3のデモを行っていた。
毎年恒例のシグマ山木社長の画質への追求が感じられるトーク。
コレでdp quattroシリーズは、dp0(24mm),dp1(28mm),dp2(45mm),dp3(75mm相当)まで主要焦点距離域をカバーしたことになる。
しかし、dpとFoveonセンサーの高画質には非常に興味はあるのだが、背面モニターの画質はちょっとショボイ。
写真の画質はスゴイはずなのに、モニターを見て撮った瞬間におっ、と思える瞬間が感じられないような気がしてならない。
Artシリーズ 24mm F1.4 DG HGM Artの広角レンズがついに4月頃にリリースされるとのこと。
暗所での撮影や星空用に欲しい!
Sony α7Ⅱ
最後にオリンパスの反対で盛り上がりを見せていたソニーブース。目玉は、ボディ内5軸手ぶれ補正を引っさげて搭乗したα7Ⅱ。
※α7Ⅱは外観は、α7と対して変化していないため、写真は撮らなかった。
レンズ内手ぶれ補正が効かないオールドレンズなどもこれでα7Ⅱで楽しめることとなった。またEVFならではの拡大ピント機能とピーキング機能で、マニュアルでもかなり簡単・正確にピントを合わせることが可能になっている。
フルサイズでの画質、高感度画質、コンパクト、像面位相差AFとコントラストAFを組み合わせたファストハイブリッドAF、などなどα7には全く死角が感じられない。
唯一の欠点であるFEレンズラインナップのプアさは、時間が解決していくだろう。
キャノンユーザーとしては、なんとも頑張って欲しいところである。
以上、触れていないメーカも沢山あるが、私の印象に残ったのは上のメーカ達でした、
また来年も是非言ってみたいイベントである。
あまりこういう写真は撮らないが、一応お約束。
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