今回紹介するのは、東京都からの富士山の遠景です。
東京などの関東近郊にお住まいでない方には、東京から富士山が見えるの?とお思いになる方がいらっしゃるかも知れませんが、
冬の良く晴れた日には、非常にはっきりと富士山の姿を見ることができます。
その中でも私が最も撮ってみたかった景色が富士山とビル群のシルエットです。
この景色が見れるのは、文京区にあるシビックセンターです。
シビックセンターの25階にある展望ラウンジは、9時~20時30分まで営業しています。展望ラウンジのページはこちら。
文京シビックセンターの場所はこちら。(駐車場有り:250円/30分)
日の入りの30分前頃から撮影を開始しました。
太陽が富士山の左にあるビルの陰に隠れた状態です。
この画角で95mmです。
徐々に太陽が沈んでいきます。
200mmでこの画角です。
この画角で約400mmです。
この画角で550mmです。
日が沈み、徐々にマジックアワーになってきました。
この時間になると、長時間露光が必要になってきます。
皆さんカウンターの上にカメラを置いて、レリーズなどを使って撮影していました。
さほどスペースは占有しないので問題ない範囲でした。
この富士山の左側にあるビルが邪魔なんですね。
このビルを構図に入れないとこのような感じになります。
マジックアワーのグラデーションは富士山の上から青くなりますので、どこまで青を入れるか悩みどころです。
もちろん、縦構図も撮っておきます。
縦構図は空のブルーをしっかり入れることができます。
ブルーのグラデーションを入れないとこのような感じです。
オレンジ一色の風景も絵になりますね。
こちらで400mmです。
下の写真でで550mmです。
500mm以上の望遠ではブレがかなりシビアです。
D850でしたので、ブレを抑えるためライブビューにしてサイレント撮影を実施しました。
最後に撮影のコツですが、上述のようにシビックセンターでは三脚が使えませんので、カウンターの上にカメラを置いて撮影するしかありません。
おすすめの方法は、三脚座を使うことです。
70-200mm以上のクラスのレンズには三脚座がついていますので、三脚座を使ってカウンターに自立させるのが最も簡単だと思います。
また画角の調整には、名刺やカードを何枚か用意して、下の写真のように三脚座に噛ませて高さを調整すると容易に調整できます。
※俯角(マイナス角度)側に調整する必要はありませんでした。
また、ニコンにしかないワイヤレスのリモートコントローラーWR-10も非常に便利です。
このWR-10は、D810/D850のレリーズに差し込むアダプターのWR-A10とコントローラーがセットになった商品です。
以上で文京区のシビックセンターからの富士山の紹介を終わります。
予想どおりマジックアワーと相まって、富士山と都会のビル群という対照的な被写体を、より印象的に一枚に収めることができました。
また富士山はそれなりに遠い被写体なので、200mm以上の望遠域は欲しいところですね。
冬の晴れた日に比較的簡単に見ることができると思いますので、都心近郊にお住まいの方はカメラをもって訪れてみてはいかがでしょうか?
※撮影日:2018年12月28日