続いて紹介するのは、同じく大雪山国立公園に位置する大雪高原温泉(たいせつこうげんおんせん)沼めぐりです。
大雪高原温泉沼めぐりは、大雪山の主稜線である高根ヶ原(たかねがはら)の東側の斜面のふもとに点在する沼や池をめぐる林間の登山コースです
大雪山の紅葉と言えば、先に紹介した旭岳や黒岳、銀仙台などが有名であり、今回紹介する大雪高原温泉沼めぐりは、比較的マイナーでどちらかというあまり知られていないスポットだと思われます。
それもそのはず、場所は層雲峡からさらに山奥に位置しており、ヒグマの生息地でありヒグマの出没状況に応じてコースの制限や入下山時間も厳格に制限・管理された正しく秘境と呼ぶにふさわしい場所です。
そのためか、大雪高原温泉沼めぐりの紅葉は、全く手付かずの自然が残っており、日本一とも呼ばれる涸沢カールの紅葉ですら霞んでしまうほどの美しさでした。
この大雪高原温泉沼めぐりの入り口は、こちらの通称「ヒグマ情報センター」です。
但し、紅葉シーズンでは混雑回避のため、こちらの駐車場で自家用車はシャトルバスに乗り換えてシャトルバスでヒグマ情報センターに移動になりました。
シャトルバスで15分ほどで、「ヒグマ情報センター」に到着します。
沼めぐりコースに入山するには、事前に入山届の記入だけではなく、ヒグマと遭遇した場合などのレクチャーを受ける必要があります。
実際に私の入山した日の少し前の日に、ヒグマの目撃情報がありました。
そのため、ヒグマをおびき寄せないように、匂いを放ってしまう食事場所の制限や下山時間などが厳格に管理されています。
コースは以下のようになっており、ヒグマ情報センターから往復で、4時間から食事など含めると5時間は掛かります。
出典:環境省
往復で7Kmとそこそこ距離もあり、湿地で足場の悪い場所もあるので、登山靴などしっかりした登山装備が望ましいと思いました。
この登山コースは「沼めぐり」という可愛らしい名前がついていますが、決して町履きのスニーカーなどで出掛けないように注意が必要です。
それでは撮れた写真を紹介していきます。
まずは、シャトルバスが着いたヒグマ情報センター前です。最高の天気に恵まれました。
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F9.0,SS1/800sec,16mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F9.0,SS1/800sec,24mm)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F9.0,SS1/2000sec,24mm)
ヒグマ情報センターでこのようなレクチャーとパンフレットをもらい、いよいよ入山です。
8:20分頃に登山開始です。
青空ブルーと凄まじく色付きのよい黄色と赤色の紅葉がめちゃくちゃ映えます。
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F7.1,SS1/500sec,24mm)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F7.1,SS1/400sec,24mm)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F7.1,SS1/1250sec,24mm)
もう言葉は必要ありませんね。。
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F7.1,SS1/800sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F7.1,SS1/400sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F7.1,SS1/200sec,14mm)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F9.0,SS1/2500sec,24mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F7.1,SS1/800sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F7.1,SS1/500sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F7.1,SS1/800sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F10.0,SS1/500sec,14mm)
黄金のトンネルです。
このようにムラのない色付きの良いダケカンバは見たことがありません。。普通は一部くすんだりしているものです。
しかもかなり量が多いです。
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F10.0,SS1/125sec,15mm)
縦構図も撮影します。
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F10.0,SS1/400sec,15mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F8.0,SS1/320sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F8.0,SS1/400sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F8.0,SS1/400sec,14mm)
なんと、白く立ち上る白煙のようなものが見えてきました。
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F8.0,SS1/1250sec,70mm)
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F8.0,SS1/1000sec,130mm)
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F8.0,SS1/1000sec,130mm)
もう少しでヤンベ温泉という分岐点のようです。
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F8.0,SS1/2000sec,98mm)
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F8.0,SS1/640sec,130mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F8.0,SS1/320sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F6.3,SS1/1600sec,19mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F6.3,SS1/1000sec,15mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F6.3,SS1/1000sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F6.3,SS1/250sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F6.3,SS1/800sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F6.3,SS1/1600sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F6.3,SS1/2500sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F6.3,SS1/4000sec,14mm)
最初の沼の土俵沼(図①)に到着です。時刻は9:40分頃で、1:20分ほど掛かっています。
ここの沼は、針葉樹に隠れて紅葉があまり見えません、記録写真を取って直ぐに出発です。
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F6.3,SS1/500sec,24mm)
すると直ぐに3つ目の沼の滝見沼が見てきました。
最初の絶景スポットです。
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F6.3,SS1/400sec,24mm)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F6.3,SS1/640sec,40mm)
滝見沼を過ぎるとすぐに大きな緑沼が見えてきました。
ここは食事スポットもありゆっくりと休憩できます。
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F10.0,SS1/200sec,16mm)
この緑沼も素晴らしい景色です。
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F10.0,SS1/160sec,29mm,pano)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F10.0,SS1/250sec,46mm,pano)
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F4.0,SS1/3200sec,86mm)
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F4.0,SS1/1600sec,145mm)
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F4.0,SS1/320sec,105mm)
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F10.0,SS1/320sec,120mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F10.0,SS1/500sec,14mm,pano)
緑沼を後にして更に進みます。
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F10.0,SS1/640sec,28mm)
この辺りから高根ヶ原が見えてきます。(写真左上)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F7.1,SS1/1000sec,40mm)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F7.1,SS1/1250sec,30mm)
緑沼を過ぎると針葉樹の数が減り、更にカラフルな色彩に変化していきます。
超広角レンズの AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8Gでの撮影です。古いレンズですが、神レンズと呼ばれる解像感は現役のZレンズに引けを取りません。
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F10.0,SS1/640sec,14mm)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F10.0,SS1/500sec,24mm)
また、このTokinaのAT-X 24-70 F2.8 PRO FX レンズの描写力の高さを改めて認識しました。
周辺四隅の等倍の拡大が以下ですが、広角端の24mmにおいてもしっかりと解像しています。
こちらの記事でも紹介しましたが、このレンズの画質の良さは単焦点レンズに匹敵し、今話題のミラーレス用のZレンズと比較しても決して引けを取りません。
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今回の記事では久しぶりに機材のネタで書いてみたいと思います。 一眼レフを使い続けている私にとって、ニコン大三元標準レンズであるAF-S NIKKOR 24-70mm f/2.8E ED VRは、 4段 ...
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私が慌ててZマウントに移行せずとも済んでいるのは正にこのレンズのお陰であります。
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F10.0,SS1/640sec,32mm)
素晴らしいコントラストに目を奪われて、写真撮影ばかりでなかなか前に進みません。
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F10.0,SS1/400sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F10.0,SS1/320sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F10.0,SS1/400sec,14mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F10.0,SS1/400sec,14mm)
場所は⑤付近と思われますが、この周辺の紅葉は素晴らしく全く前に進みません。。
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F9.0,SS1/500sec,28mm,pano)
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F9.0,SS1/500sec,98mm)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F9.0,SS1/500sec,52mm)
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F9.0,SS1/640sec,98mm)
D850 +AF-S NIKKOR 70-200mm f/4G ED VR (ISO400,F9.0,SS1/640sec,98mm)
D850 +AT-X 24-70 F2.8 PRO FX (ISO400,F9.0,SS1/500sec,52mm)
D850 + AF-S Nikkor 14-24mm f/2.8G (ISO400,F9.0,SS1/500sec,14mm)
絶景続きの沼めぐりコースはまだまだ続きます。
もうここまでの素晴らし過ぎる紅葉でお腹いっぱいだと思いますが、ここまでの紅葉は序章に過ぎなかったことを後半でお伝えしますので、ぜひ後半編もご覧ください。
※撮影日:2021年9月27日